"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd" 星の・黄昏詩集
 文学も小説もそして詩なんて 何にも判らないままに 生きて来た・・・かなた
星の詩集
(星の)
黄昏詩集
星の散歩径
 このサイトは 「はるか」の若い頃に 組合誌や同人誌、新聞投稿やメモなどを抜粋し推敲した詩集です。もし 時間に余裕がございましたらお立ち寄りください。・・・・遙 彼方
《40年近く 勤めた職場を辞するとき・・・黄昏ていた私がいた・・・》


 黄昏て

 早期退職を決めたあの時 辛かった
 四十年近くも勤めた この場所には
 もう 煤煙に煙った 機関車も無く
 煤に汚れた 菜っ葉服も無くなった
 点検ハンマーをパソコンに持ち替え
 国鉄からJRに為り 仲間は消えた
 あれから十数年 みんな黄昏ていた
 なんの未練も無く 退職したけれど
 それから もう十五年 遠い昔話に
 友も無く 信ずる者とて無く・・・
 

黄昏詩集・目次
蝦夷風露 艶やかに
秘そやかに
冬仕度 未練酒 冬の恋人
原野のキスゲ 知床に ハマナス 夕映え 漁 火
ささやき 光りの中に 春の色 独 行 霧の中で
朝はまだ 白樺の径 悠 秋 アカシア 準備中


一、 蝦夷風露

1いつも 一緒にきた道を
 今日はひとりで歩きます
 遅れて咲いた 百合ひとつ
 蔭にかくれて 泣いてるように
 風にふかれて 揺れてます

2 いつか 彼方とみた花を
 想い出つれて 尋ねます
 むらさき淡い 蝦夷風露
 数えきれない 夢のまま
 いつものように 咲いてます

3きっと 涙はみせません
 夢のかけらが 残ります
 ハマナス 甘い香りして
 優しく心 包みます
 ここに想いを預けます
二 艶やかに 秘そやかに

(二人)目眩く目眩く
     カクテルライト
(二人)艶やかに 艶やかに
      感じさせて
(男)少し 踊って見ませんか
  (女)彼方 お誘いお上手ね
(男)チャームな笑顔すてきです
  (女) 彼方 お口もお上手ね
(男) 初めて会った二人でも
  (女) 恋人同士のふりをして
(二人)この時だけは 今だけは
(女) 私の彼方 (男) 僕だけの君
(二人)灯かりが消える ラストまで 



(二人)戯れる戯れる
    ミラーボール
(二人)秘そやかに
秘そやかに 痺れさせて
(男)シャネルの香りよく似合う
(女) 彼方好みよ このドレス
(男)カカオフィズでいいのかな
  (女)お酒 教えた悪い人
(男)恋人同士の二人でも
 (女)初めて会ったふりをして
(二人)この時だけは 今だけは
(女)私の彼方 (男) 僕だけの君
(二人)灯かりが消える ラストまで


(男)恋のデュエット唄おうよ
(女)優しいことば ささやいて
(男)熱い唇 ほしくなる
(女)彼方 いけない人なのね
(男)初めて会った二人でも
(女) 恋人同士の二人でも
(二人)この時だけは 今だけは
(女)私の彼方 (男)僕だけの君
(二人)灯かりが消える ラストまで





 
三、 冬仕度

稲刈り終ったあぜ道で
いなごを一つ見つけた
早くお家へお帰りなさい
もう直ぐ木枯らし吹くでしょう

小枝に止まった赤とんぼ
早くお家を作りなさい 
十五夜お月さん過ぎたから
もう直ぐ寒い冬がくる

父さん母さん冬仕度
つけもの沢山漬けました
ストーブ真っ赤に燃えちゃって
冬の来るのを待ってます



四、未練酒

1.涙隠して飲む酒が
 恋の悩みを消せるなら
 こんな苦労も無いものを
 消すに消せない難い人

2.恋にすがって流されて
 酒にすがれば尚辛い
 酔って忘れた人なのに
 何で今夜も思い出す

3.酒にすがって生きる身に
 恋も情けもあるまいに
 こんな人世を恨みつつ
 飲んで泣きます未練酒



五、 冬の恋人

すっきりと 秋がきた
青い 青い たかーい空から
 澄みきった 風に乗って
  一直線に 秋がきた
紅葉の木葉を舞い散らし
 クールな月と 恋を語らい
  遊び上手な 秋がきた
吹雪の吐息 吐く美女と
 冷たいキッス 交し合い
  たわむれ戯れ 秋がきた





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六、原野のキスゲ


キスゲが咲いた綺麗に咲いた
原野に咲いたたくさん咲いた
今日の命と知りながら
海風吸ってたくさん咲いた
一つで咲くと寂しいから
広い原野が寂しいから
キスゲが咲いた原野に咲いた




  七、知床に

 知床の山々は静寂の中で
 知床の湖に陰を休ませて
 知床の旅はひとり寂しく
 山も湖も河もそのままに
 旅人達は常にとどまらず
 今日から明日へ時は過ぎ
 何時の日も流れさまよう
 現実と白昼 夢の世界を



八、ハマナス

 この花を見ると
 哀しくなるのです
 この花のかほりは
 失恋の匂い
 この花の実は
 心の底のしこり
 哀しみのしこり




 九、夕映え

 夏至が終ると
 日の入りも
 少しづつ少しづつ
 早くなり やがて
 暑い夏は秋の色に
 塗り替えられる、
 太陽は地平線に
 沈むその時 一瞬
 夕映えの中に
 素顔を見せた
 戸惑いと共に



 十、漁 火 

日本海に沈む太陽は赤々と
 最後の力を振り絞り
  雷電の海は静寂の中から
   闇の世界へと降りてゆく

海鳥が塒(ねぐら)へ戻る頃
 水平線に漁火が瞬く
  確かな人の営みは
   ひたすら懐かしく
  寂しさの立ち込めた
   闇の中に立ちつくす



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 十一、ささやき 

小さな風のささやきと
小さな水のせせらぎと
小さな水芭蕉たちの
小さなちいさなおしゃべり
そぉっと そぉーっと ねえ
聞こえてきたでしょう
ここは 生まれたばかりの
小さな風と水と水芭蕉の世界


 十二、光りの中に

 晩秋の朝
  眩しさの中に
   あなたを見た
 幾年も隔てた
  早春の夕日の中で
   結婚しますと言った
   貴女の姿を
 朝焼けの太陽は
  たちまち雨雲に覆われて
   もう あの眩しさは
   消えてしまった
 幸せでいるのだろうか・・・
 




 十三、春の色
 貴女は「春」 春そのものです
 清らかな髪は 雪溶けの流れ
 振る手はそよ風となり頬を撫で
  柔らかな微笑みは 春の光り
  それは 私にとって
  忘れ掛けた 青春の色


 十四、独 行

 凍て付く星空の中に
 静寂の闇の中に 吾一人
 大地を猛り狂った
  白い悪魔は息を潜め
 幹を裂けよばかりに
  泣き叫んだ大木は眠る
 地の底から湧きあがる
  静寂は心を奪い
 闇より忍び寄る
  寒威は力を奪う
 遠く煌く灯火は人の温もり
  駆け出したい心を押えて
 雪洞に這い入る


十五、霧の中で
深い霧の中で 陰が動く
息を切らし 汗を流し
一歩また一歩
乳色の闇の中で 陰が動く
男とそして女の
岩陰に身を寄せれば 
霧は水滴となり 頬を伝う
やはらかな髪も やさしげな眉も 
水玉に濡れる
霧の中の頂きは 乳色の世界
その中に 頬が かすかに微笑む


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十六、朝はまだ 
夕焼の中で 頬を染め
酒を酌み交わし 呑もう
空はまだ 赤いから

 闇の中で 火を囲み
 酒を酌み交わし 踊ろう
 夜はまだ 長いから

霧の中で 静かに
酒を酌み交わし 語ろう
朝はまだ こないから

十七、白樺の径
白樺の 白樺の この径は
朝露に濡れて静かに通う径
夢を抱いて歩いた径

白樺の 白樺の この径は
音も無く降る霧雨に濡れ通う径
一人思い出と歩いた径

白樺の 白樺の この径は
カサコソと冷たい風の通う径
貴女とはじめて歩いた径


十八、悠 秋
悲しき言葉胸に抱き
星降る空を眺めむれば
去り行く人の足音と
落ち葉舞い立ち鳴る音に
哀しみ深く咽ぶとも
昔の心戻らばや


十九、アカシア  
アカシアの花の咲く頃に 
私は小さな恋をした
アカシアの花の様に 
清らかで可憐な恋だった
白い小さな花のように
やさしく可愛い人だった
その人は北風と共に
どこかへ行ってしまった
私の頬へ冷たい
くちづけをして
枯葉の散るように
私の恋も散ってしまった
北風よ お願いだ
私の身体を駆け巡る
この熱い血潮を
お前の冷たい身体で
冷やしておくれ
いっそ私も お前と一緒に
遠い所へ行ってしまいたい

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